僕がパソコンを使い始めたのは、バブル崩壊後の1998年頃だと思います。それまで勤めていた航空貨物会社をリストラされてハローワークの職業訓練コースでパソコンを習ってからです。それまで絵が好きで時々水彩画を描いていたり木版画で年賀状を作ったりしていました。それで最初はAppleのマッキントッシュのデスクトップで絵を描いたりしていまして、描いた絵をネットで公開したりしていました。絵だけでは面白味がないので趣味の映画鑑賞や絵画鑑賞などの文章を、時々書いていました。
 古希を過ぎてから、そろそろ僕もいろんなことで断捨離をしなきゃと思い始め、他のブログに書き散らした文章をこのブログのどこかのフォルダまとめて整理しておこうと思い、その最初の文章に15年前に書いた米映画『きみに読む物語』についての文章を再度ここに掲載します。


 「レンタル屋さんでいつ借りれるか待ちに待った、この映画、感動しました。夕陽に映える絵のように美しい湖畔。白鳥が群れをなす湖を「きみとわたし」のボートが静に滑って行く。1940年代でしょうか?古き良きアメリカ、時給40セントの製材所の作業員と大金持ちの娘の命をかけた恋物語。

 やがて年老いてアルツハイマー病に罹る「きみ」。薄れゆく記憶をノートに書きとめる「きみ」、そのノートを読んで聞かせる「わたし」。

 私は今、丁度、読んでいる本の中のモーツァルトの言葉を思い出してしまいました。<本当に信仰の篤い人や詩人のそばには、いつも死神が控えている。そして一生が無駄に過ぎてしまわないように、達成できる最高の意味を人生に与えるように振舞えと警告しているのだ>・・・・そう言えばこの映画の中でも詩の朗読や詩人の話が出てきます。ホイットマンとテニスンだったかな?

 市展へは額縁が規定より大きいため出品できず、取りやめました。午前中、大阪市内の額縁屋さんへ行って、この絵にぴったりの額縁を見つけ購入。急いで市展受付へ持って行ったんだけどね。額縁も絵の一部なのに、おかしな話です。持ち帰って他のF30号のアクリル画に入れ替えてみると、馬子にも衣装って言うんでしょうか、これもまた前より素晴らしく見えました。<一生が無駄に過ぎてしまわないように、達成できる最高の意味を人生に与える>この言葉をいつも心に!」October 3, 2005

 15年も経った今、改めてYoutubeで予告編などを観て思い出してみると、歳のせいかぐっとくるものがある。いまでも覚えているのは最後の方で愛し合う老夫婦がベッドで手を握りながら旅立つ姿は忘れられません。