
左端が私です。1970 ドイツ館・ドイツレストラン前にて

今月9日(土)に朝日新聞の「声」の欄に掲載されました。いつも文字数の関係で編集されますが、今回は100文字ほど削られていて、なんか気の抜けたビールのようですっきりしないので、この場を借りて言いたかったことを書いてみたいと思います。
「大切な想い出を壊さないで」と言う題で投稿しました。以下は投稿時の原文です。
「1970年の大阪万博は、私の取って青春そのものでした。ドイツ館で働いていた私は会期の3月15日から9月13日まで一日も休まず働いておりました。77か国の参加国、外国へ行ったことのない私は仕事の合間を縫って各館を巡ったりして、毎日がわくわくした体験でした。
その万博が2年後に迫っていて、ニュース、報道ではまだ1か国しか出店予定がないそうです。1970年は我々団塊世代のほとんど全員が社会に出て働き始めた頃です。高度経済成長期で大多数の人々が、自分は中流階級だと認識していた時代です。あれから53年、今はどうでしょうか。この30年所得が上がらず格差が広がり庶民の生活は貧しくなる一方です。万博の跡地には総合型リゾートいわゆるカジノが出来るそうですが、私にはそれを見込んでの万博ではないかと懸念しています。
それに加えて会場予定地は沖縄・辺野古と同じ軟弱地盤でとんでもない費用がかる。カジノが出来る前から、もうギャンブルにはまっていて合理的な判断が出来なくなっている状態ではないか。
あの夢のような万博を体験した私にとって、みっともない万博はやめてほしいとつくづく思います。」
私が言いたかったのはいわゆる経済学で言うところの「サンクコスト」埋没費用という概念です。サンクコスト効果の影響が深刻になる事例が、ギャンブルです。よくあるパターンとしてパチンコがありますが、次は当たりが出るだろうと、結局はスッカラカンになるまでお金を注ぎ込んでしまう。そんな状態が今の大阪万博ではないかと。あるいはいつ完成するともわからない辺野古の軟弱地盤の埋め立て工事も同じように文字通り海にお金を捨ててしまう「埋没費用」となるであろうと私は思います。
閑話休題:尼崎市立小田北中学校13期生の方々はこのブログをご覧いただいていると思いますっが、来年の喜寿の同窓会の日時が決まりました。2024・09・15(日)です。詳細は年明け早々、お知らせします。盛大に執り行いと思っていますので、まだ消息不明の同窓生の情報を求めています。今まで何回か開催した折に葉書を出しましたが、そこに記載されている私の携帯番号はずっと変わっていませんのでご連絡ください。待ってます♫